クラス編成の苦労

私たちのスクールでは、小学生・中学生・高校生のクラスを編成するとき、入会時の生徒の年齢と英語力
に基づいてクラス分けを行っています。
特に小学生たちはそれぞれの年齢により、精神と肉体の発達が著しく異なり、また語学を含めたあらゆるものへの
興味や関心も異なり、それにつれて私たちの教授法も異なってきます。

そのような理由でクラス内の小学生の生徒の年齢差は基本的には上下1歳に抑えています。

故に小学生の1・2年生と5・6年生が同じクラスで学習することもちろん、低学年と中学年も一緒のクラスで学ぶことはありません。また中高生は年齢差よりも、生徒の英語力によりクラスを編成しております。

それで入会時にはそれぞれの年齢と英語力により、自分に合ったクラスでどの生徒も学べる様に細かいクラス編成をしているので、グループ学習上での問題は余りありません。

しかし英語学習が2年・3年と経過してくるとレベルの差という問題が生じてきます。スポーツや音楽と同じように、やはり外国語習得が速い生徒となかなか上達しない生徒が出てきます。その差は運動能力や音楽の適性などと同じように、元々の生徒の能力にもよりますし、また学資意欲や学習動機の強弱にもよります。

それで一つのクラス内に上達してさらに上のレベルに進みたい生徒と、なかなか上達しない生徒が出てきます。グループ学習をしている以上、この問題はなかなか避けられない問題です。それでも、上達の早い生徒を飛び級で上のクラスに上げることはほとんど問題がありません。

そのような生徒は自分の現在のレベルよりも少し難しいクラスでも、反ってそれが刺激となり、意欲が増してさらに上達していきます。困難な問題は、年齢が上がり上のレベルに上がったが、そこのレベルに付いていけなくなり、自分のレッスンは楽しくないし、他の学習意欲の高い生徒の足は引っ張ってしまう生徒に関してです。

そのようなケースでは、補講をしたり、宿題を出して頑張るように励ましたり、また家庭との連携を取ったりいろいろするですが、なかなか効果がないケースも多々あります。

このような場合は、本人にとってもクラスメートにとっても、最も良い方法は、上のクラスに進級しないで、留年して同じ内容を学習するか、程度によっては自分に合った下のレベルで学習することなのですが、これは日本社会ではとても困難なこと
で、クラス編成の苦労は何時までも尽きません。

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