パナソニックは2011年度の新卒採用の8割を、ユニクロは
5割を海外や外国人留学生から採用すると発表しています。

もちろん社内共通語を英語にしたと発表している楽天も来春には、
80名の外国人新卒が入社することになっているとのことです。

このような日本企業のグローバル採用の加速化の背景にあるのは、
大きく次の2点だと思います。一つにはこれから益々少子高齢化

する日本では市場が先細りするので、企業の成長を未開拓な海外
に求めざるを得なくなっているということがあります。そして

二つ目は東西の冷戦が無くなりグローバル化した国際社会では、
国籍に捉われず優秀な人材を世界から求めなくては企業も生き

残れないというグロ-バルな規模での厳しい競争社会の出現だと
思います。製造業中心の工業社会では、文化的価値観を同じくした

勤勉で均一な労働者を大量に確保できた日本は、戦争に負けたこと
により生産設備を最新式にせざるを得なかった事情もあり、優位に

立てたのですが、サービス産業が大きなウエイトを占める脱工業
社会では、異なる価値観がぶつかることによって、摩擦も当然生

まれますが、同時により斬新なもの、これまでの発想からは決して
生まれない、新しい価値観を持った製品やサービスが生まれる

その様な企業文化を持った企業が生き残っていくのではないで
しょうか。

 一方、日本の大学生が内向きになり海外留学者数も大幅に減少
しているとのニュースが先日出ていましたが、その原因が3年

次で始まる就活の早期化にあるというのですから、日本企業の
グローバル化という視点からは矛盾しています。そのような内向

きの学生を企業は求めていません。日本企業に採用される海外の
外国人や外国人留学生たちは、グローバル化を図る日本企業に求

められて採用されているのです。そのような彼らと内向きの、
就職すること自体が目的化した日本人大学生では競争になりません。

日本人大学生も、こんなことをしたいからこの会社に入りたい。
そのためにはどのような視点や価値観を持ち、どのようなスキル

が自分に必要なのかを考えて大学生活を送って欲しいものです。
社会や会社に求めるのではなく、社会や会社から求められる人間、

社会や会社に有用となる人間、そのような人がこれからのグロー
バル社会で求められ、活躍していく人ではないでしょうか。