私たちがどのような外国人講師を、どのようにして採用しているかについて、今回は書きたいと思います。

私たちのスクールの開校が1990年ですから、当時は「The Japan Times」という英字新聞に講師採用の求人広告を出していました。その頃はまだインターネットもなかったので、新聞の求人広告を見て、
電話で応募してくる応募者を事前審査もなく一人ひとり面接して採用していました。

その後は、2000年に入り、インターネットが普及してくるとインターネットの求人サイトを利用して、履歴書や応募動機エッセー等を先に送ってもらい、事前審査の後に、有望な応募者にのみ連絡して面接を行うようになったので、講師採用も随分楽になり、また沢山の応募者の中からより良い講師を採用できるようにもなりました。

しかし今回の外国人専任講師採用には、様々なことが重なり、大変苦労し時間もかかりました。プライバシーもあるのでそれら全てをここに書くことはできないのですが、できる範囲で今回の外国人講師採用の経過を書きたいと思います。

 まず最初の採用者は30代のアメリカ人でした。数人の面接者の中から選んだのですが、彼は研修中に英語教師としてやっていく自信が無いと言って辞めてしまいました。それで採用者としての自分の力量不足を大いに反省させられました。

次の二番目に採用した講師は、40代の英会話講師としても経験を積んだベテランのニュージーランド人でしたが、1週間の
研修が終わる最後の日に母国で母親が亡くなり、一週間後に日本に帰ってくると約束して、帰国したのですが、帰ってこず、そのまま採用取り消しになってしまいました。これも初めての経験でした。

それから三番目に採用した講師は20代の若いアメリカ人でしたが、採用二日目に、通勤途中の渋谷駅で倒れてしまい、健康上の理由で辞めてしまいました。

開校以来26年間、多くの講師採用をしていますが、こんなことが続くのは初めての経験でした。神社に行って、厄落としのお祓いでもしてもらわなければいけないのではないかとさえも考えました。

幸いにも最終的にはアメリカ人のベテラン講師を採用できたのですが、今回の経験を通じて英会話業界の変化も感じました。アメリカ人、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人など、いわゆるネイティブと言われる講師と共に、第二外国語として英語を習得し、大学院を修了し、高い教養とネイティブ講師と同等の英語力を持っている、フィリッピンを始めとした非ネイティブの講師も多数応募してきました。

中にはとても優秀な応募者もおり、外国人英会話講師採用に、ネイティブのみに拘ることのマイナス面を感じました。日本人の生徒たちに講師としてのネイティブ願望が強いのも承知しているので、悩むところではあります。