人生で1度は外国生活を経験することを奨めます。自らのものとは
異なった文化や習慣を持った人々と共に暮らす経験は、あなたの

人生を大変豊かにしてくれます。それは旅行では決して得られない
体験です。異国で暮らすための様々な苦労、それは困難な家探し

から始まって、決して親切とはいえない役人との対応を経て、
やっと手に入れる滞在許可書など枚挙にいとまがありません。

しかし、それらの苦労を補って余りある喜びがあります。一つは
何のしがらみもない土地ですから、誰にも縛られず、自由を満喫

できます。二つ目は物事を異なった視点から見ることができる
ようになります。物事に対する価値観も変わり、視野も広くなり

あなたの人生がより豊かになります。

 外国生活をする上で大切なことはたくさんありますが、中でも
大切なことを5つほど挙げてみたいと思います。それは物理的な

ことと精神的なことに分かれますが、物理的には、まず健康であること。
病気をしてしまったら外国生活をエンジョイできません。気力も失せ、

無理すると病気も悪化し、大変な事態になります。それから二番目
に大切なことは、贅沢する必要はありませんが、経済的な基盤が

しっかりしていることです。しかし一般的に言って生活費は、
日本より安いですから、同じ金額でも、生活の質はずっと良く

なります。また精神的なことに関して大切なことは、或る程度自分
の価値観が確立していることです。つまり自他の違いが認識できる

ことです。次に大切なことは、先のことと矛盾しているようですが、
心の柔軟性があること。融通のきく頑固さとでも言えばいいでしょうか。

鋼鉄の固い強さではなく、水辺の葦のように、風に揺れても倒れ
ない、そのような柔軟な強さが必要です。最後に言葉ですが、

先に上げた4つを持っている人なら、将来、外国生活をしようと
考えたその時点で、まず国内でその国の言葉を学び始めて、充分

間に合います。何歳になっても新しいことにチャレンジしたいと
いう好奇心と、異なった価値観や文化を受け入れ、それらを楽しみ

たいと思う柔軟で広い精神を持った、人間的に素敵な人なら、
外国暮らしを始めて間もなくしたら素晴らしい友人も出来ますので、

語学も上達します。一度しかない人生を二度味わえる、それが外国
生活ではないでしょうか。少しの勇気があればチャレンジできます。