この1・2年ほど、大人の英会話学習者が増えてきています。バイリンガルセンターは1990年開校ですから、90年代の円高による海外旅行をする人たちの増加による、20・30代のOLたちと、熟年主婦を中心とした生徒増加や、それに続く日本の製造企業の海外移転や、規制緩和による外資企業の日本市場参入による、ビジネスマンたちの英語学習熱もこれまでに経験しています。

それではここ最近の英語学習者の増加は何に起因しているのでしょうか。

インターネットの普及による英語情報の取得の必要性や、経済のグローバル化がまず考えられます。今回のアメリカの大統領選挙も既存の日本メディアやアメリカの大手メディアからの翻訳情報のみに頼っていた人は、クリントンの勝利を疑わなかったと思います。

しかしインターネットを駆使して、自ら独自に英語の情報に接していた人は、トランプとクリントンの演説会場の情報をリアルタイムで直接手にできました。そのような人々は、あるいはトランプの勝利もあるかもしれないぐらいは思ったのではないでしょうか。

それにしても9月のニューヨーク訪問で、選挙前のクリントンとは会談をしながら、勝者となるトランプとは会談を設定しなかった日本外務省の劣化は目を覆うばかりです。ナマの情勢を分析し、予想は難しくとも、結果は分からないと判断できることも大切な知恵と戦略だと思います。
祷 治満