英語研究会講師をある校長先生から依頼されて、先日、横浜市の
公立小学校を訪ねてきました。私たちが横浜市でこれまで18年間、

小学生たちに「使える英語」を指導してきたことと、今年の6月
から「小学校英語指導者養成講座」を開いて、小学校の先生方に

英語教授法を指導してきた実績が評価されて、講師として招かれた
のだと思います。大変興味深い経験でしたので、今日のコラムに

書いてその経験を皆さんとシェアーしたいと思います。また、その
日は指導主事も来ており、彼から話を聞いて、私自身も認識を改めた

のですが、全国では2011年から5年生と6年生に教科として英語
を教えることになっているのですが、英語教育先進地域の横浜市

では今年度から全小学校で、しかも1年生から6年生まで全ての
学年で英語を教えているのだそうです。私は1年生と2年生の授業

を見学し、その後の研究会で、見学した授業について意見や感想
を述べ、さらにいくつかの教授法を実演して先生方に見ていただき

ました。授業は担任の先生と英語が話せるアシスタント二人で行な
われており、先生方は準備も充分行ない、楽しい授業を心掛けて

大変一生懸命に教えていました。そして生徒たちも楽しそうに
授業に参加していました。しかし厳しいことを言いますが、この

授業を週に1回、6年間行っても、英語に触れたという程度で、
生徒たちはけっして英語を使えるようにはなりません。一番の

問題は1クラス35名余りという、生徒の人数の多さです。
外国語を教えるクラス、しかもそれを音声中心に行なおうとして

いるクラスで、35名は無謀を通り越して異常です。頑張って
いる小学校の先生たち御免なさい。あなたたちが悪いのではあり

ません。むしろそのような環境で英語を教えなければならない
先生たちには同情します。私たちのスクールではクラス定員は

最大6名です。小学校でも出来れば3分割、それが難しければ、
せめてクラスを二つに分けて授業を行うことは出来ないでしょうか。

2番目の問題は、年間の授業計画が毎授業ごと異なるトピックで
構成されており、1つの授業で習った単語や表現は、その授業が

終わったらそれ以後2度と習ったり使ったりする機会がないこと
です。これでは言葉は習得できません。校長先生を初め先生方、

それに指導主事も「使える英語」教育に理解があり、教育に熱心
なだけに、これから先、何年か後に小学校に英語教育を導入した

成果を求められる時、どういう結果が出るのか心配です。でも
先のことを心配しているだけではなく、私たちが小学校の先生方を

サポートするために、私たちのスクールに来ていただいて英語
教授法を指導したり、小学校を訪問して私たちが持っている英語

教授法のノウハウを、小学校の先生方に伝えて生きたいと思います。
招かれたらどこへでも行きますので、ご連絡下さい。