先日、ある大手の留学仲介会社が経営破綻してしまいました。
そしてその会社に数十万円から百万円を超える費用を前払いした

1,300人を超す留学予定者たちは、夢にまで見た留学も実現せず、
しかも前払いした多額の費用も還って来ないという散々な事態に

なってしまいました。被害に遭われた方々には心より同情いたし
ますし、もしこの留学仲介会社が、単なる金儲けの目的のみで

運営されていたなら、大変腹立たしいことです。しかし、ここで
一つ考えて欲しいのです。現地の言葉も出来ないで、全てを業者

に任せて行なう留学に、どれほどの実りがあるでしょうか。少し
きつい言い方かもしれませんが、私の経験からすると、たとえ

語学留学でも、最低でも留学先で自ら活動できる程度の語学力
がないと、余り意味のある留学は出来ません。語学留学者は

ほとんどが英語留学だと思いますが、アメリカでもオーストラリア
でも、多くの語学学校の初級レベル・中級レベルのクラスでは、

約半数が日本人生徒です。そうなると言葉が出来ない彼らは、
学校が終わってもどうしても日本人同士くっついて一緒に過ごし

ます。彼らは言葉が出来ないので、土地の人々と親しくなって
交流することもありません。それで短いケースでは1・2ヶ月、

長くても半年から1年の留学を終えても、語学の進歩も余り期待
出来ないのです。学校に行ってもクラスで英語が話せるのは先生

一人だけです。授業が終わっても集まるのは日本人同士。これでは
何のための留学か分かりません。これから留学しようと計画して

いる人は、どうぞ自分で学校を探し自分で手続をしてください。
自ら留学準備を行なうことにより、留学費用も低額に抑える

ことが出来、その分、留学先でそのお金を有効に使うことも出来
ます。インターネットの時代、自ら情報を集め、自ら留学の手続

を行なうことは、それほど困難なことではありません。どこの
海外のスクールも留学生のための親切なホームページを持って

います。そしてそれらの手続を自ら行なう出発までの準備が、
とても有効な語学の勉強にもなり、さらに様々な素晴らしい経験

と共に、様々な苦労も伴う海外生活を送る上での精神的な準備
ともなります。留学前に、日本で言葉をしっかり勉強し、ある

程度、言葉が話せるようになってから留学すると、留学当初から、
時間を有効に使え、現地の人々との交流も出来、言葉の上達も

早く、素晴らしい留学となります。しっかり準備した皆さんの
留学がすばらしいものになることを心より願っています。