これから留学しようと考えている人にアドバイスです。まず日本
で語学をしっかり勉強してから出かけて下さい。語学の基礎が出来

ていない生徒は、現地で語学力は伸びません。現地に行けば何とか
なると考えるのは間違いです。赤ちゃんが母国語を習得する方法で、

もう赤ちゃんではなく、赤ちゃんが持つ様々な能力を失った大人が
言葉を習得するのですから当然です。逆に日本で語学の基礎をしっ

かり作って行った人は、短期間で急速に語学力が伸びていきます。
海外留学はある意味では時間との勝負です。学ぶことは沢山あります。

それでいかに効率よく様々なことを吸収するかということが大切
になってくるのです。さもなくば、外国で住んでみたものの何も

残らないということになってしまいます。もちろん人生経験の豊
かな中高年の方々の留学は、語学はできるに越した事はありませんが、

柔軟な思考を持っている方なら、語学力が多少不十分でも充分
有意義な経験ができます。私が上に述べていることは、まだ人生

経験の浅い若い人々についてです。これだけ多くの留学生がいる
ので留学斡旋業者も大小含めて花盛りです。でも若者がこれから

或る期間をアカデミックな意味での勉強を目的として留学するの
なら、留学の手続きを自分でできるぐらいの意志と語学力と経済

観念が必要です。留学斡旋業者に手続き等を依頼すると多額の
お金がかかります。自ら努力して実現した留学なら、きっと

素晴らしい掛け替えのない経験が、できるでしょう。そしてその
後の人生に豊かな実りをもたらすでしょう。

 それから語学留学を終え、現地の大学に入ったら学業を一生
懸命頑張ることはもちろんですが、いろんな人々と付き合い、

休暇中に日本に帰る航空券を買うお金があるなら、そのお金で
様々な土地や国々を旅行することを奨めます。欧米には学生が

安く旅行できるシステムや設備が整っています。それらを利用し、
同じように旅をしている欧米の若者と交流した経験が人脈を作り

視野を広め、あなたの掛け替えのない財産となります。

 また、卒業したら日本に帰国したり、現地の日本企業に就職
するのではなく、現地の日本企業以外の会社に就職することを

奨めます。将来、日本に帰れなくなることを心配する必要は
ありません。むしろ逆です。留学した国の現地の企業で働いた

キャリアは、日本企業で働いたキャリアよりも、あなたの将来に
役立ちます。現地の日本企業に勤めたら、日本の大学を出た日本

採用の本社からの派遣社員を越える仕事をするのは難しいです。
また、それならと帰国して本社採用で就職したらあなたの経験が

必ずしも生かされるとは限りません。でも、留学先の国の企業に
勤めるなら、これから益々国際化する社会で、国際的な人材を

必要としている日本企業も、日本で事業をしたい外国企業もあなた
を必要とするでしょう。これから留学する人々は、大学で学ぶこと

や卒業のことのみではなく、卒業後のことも考え、高い志を持って
留学してください。そういう人を応援しています。