小学校でなぜフォニックスを教えないのか

夏休み期間中に実施した「小学校教員英語指導者講習」で、
英語を読むための有効な学習手段であるフォニックスを小学校の

先生方に指導しました。しかし、文字を小学校では教えないという
教育委員会からの指導があり、先生たちは「こんな便利なものが

使えないなんて」と、大変嘆いていました。もちろん言語の習得
においては、読み書きという文字言語の習得よりも、聞き話す

音声言語の習得が優先されることは当然のことです。しかし毎日
2・3時間以上、しかも英語のみを使って行うインマージョン教育や、

授業以外の日常生活で英語を使う機会があるならともかく、週1回、
年間30回程度の授業で文字を使わず、音声だけで英語を習得する

ことは不可能です。小学1年生から6年生まで6年間、音声だけ
で英語を学んでも、生徒たちはけっして英語が話せるようには

ならないでしょう。私たちのスクールでは、週1回の授業では殆ど
の時間を、英語で聞いたり話したりする音声言語の練習に加えて、

小学1年生から徐々にフォニックスで読むことを指導します。
すると個人差はありますが、大体2・3年で英文が読めるように

なるので、生徒たちは週1回の教室での授業だけでなく、お家でも
英語を読んだり書いたり出来るようになります。すると、教室で

音声を中心にして学んだ英語に、お家で文字でも再び触れることが
出来るので、教室で音声から学んだ知識やスキルがより定着して

いきます。そのようなことを話し、小学校の先生たちには、
「英語を音声だけで教えていても、余り効果がないので、其の内に

フォニックスが小学校にも導入されると思います」と、返事して
おきました。

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