コロナと英語と日本

1990年ごろまでは、「私は日本で生きていくのだから英語は必要ない。日本語で十分だ。英語が必要な人は、商社に勤めている人か外交官ぐらいだ。」と言う中学生・高校生たちが

少なからずいました。彼らにとって英語は世界の人々とのコミュニケーションのツールではなく、単に学校の成績や入試のためのものでした。しかし1995年ごろから円高により

日本の製造業が、中国や東南アジアに製造拠点を移したり、さらに他の日本企業もアジアだけでなく欧米を含めた世界展開を迫られ、また同時にインターネットも普及しだしてきました。

そうなると商社員だけではなく製造業に勤める日本人社員たちも、海外との業務に英語が必要になってきました。さらに多くの外国企業も日本に進出してきたり、

また日本企業も外国人社員を多く採用するようになりました。このようにしてこれまでの海外旅行者や学術研究者だけではなく、日本の多くの社会人が仕事で英語を必要とする

時代がやって来ました。しかし、2020年の年初から続いている今回のコロナ禍に世界が巻き込まれて以降、状況がさらに変わってきたのではないでしょうか。

これまでの人や物のグローバル化だけではなく、ウイルス伝播や蔓延の急速なグローバル化の下で、日本語の情報だけではこのコロナ禍に対処できないのではないか。

英語で発信されている世界の情報を入手できなければ、正しい判断が出来ないのではないかと考えるようになってきました。つまり仕事のためだけでなく、

日常生活においても英語が必要になってきたと最近強く感じています。

祷 治満

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