先日、9時半に最後のレッスンを終え、明日のレッスンの準備
をしていると、北山田校の入り口のチャイムが鳴りました。その日、
面談の予定は無かったので、こんなに夜遅く、誰が訪ねて来たの
だろうと不思議に思いながらドアを開けると、其処にいたのは
何と思いもよらぬS.T.さんではないですか。フランス料理のコック
さんであるS.T.さんは、4ヶ月余り私からフランス語を習ってから、
1年前に料理の修業にフランスへ渡った方でした。その後も何度か
フランスの彼からメールを貰い、そのメールでワーキングビザが
取れそうなので、1年ではなくさらに数年フランスで料理の修業
をしたいと言ってきていたので、「3日前に帰国しました」と言って
彼が現れたのでビックリしたのでした。でも昔の生徒が訪ねて
きてくれるほど、教師として嬉しいことはありません。彼のフランス
滞在の話を聴きながら私は、すぐにN.A.さんのことを思い出し、
彼女に電話しました。N.A.さんもフランス料理のコックであり、
将来、フランスで料理の修業をしたいと考え、現在、私にフランス
語を習っている生徒の一人なのです。翌日、教室で二人を紹介し、
二人が情報を嬉しそうに交換している姿を見ながら、これこそ
スクールを運営している者の冥利だと感じました。スクールは
もちろん学びの場でもあるのですが、人と人との素晴らしい出会い
の場所でもあるのです。それから2日後に、S.T.さんの帰国を祝って、
N.A.さんがシェフをしているビストロでN.A.さんが作った美味しい
フランス料理を食べながら、開けたフランスワインは芳醇な香り
がする神からの贈り物でした。S.T.さんN.A.さん有り難う。貴方達の
お蔭で素敵な時間が持てました。