入院見舞い
このコラムでも以前紹介した当校の最高齢の生徒Oさんが、
先日、倒れて入院してしまいました。電話でお話した娘さんに、
様態とお見舞いの可否を訊くと、「記憶も曖昧になり、先生の
ことは分からないかもしれない。」ということでしたが、もう
3年近く週2回、英会話を教えているOさんのことが心配で、
病院にお見舞いに行きました。すると嬉しいことにOさんは、
レッスンと同じように英語で対応してくれました。時々、記憶が
混濁するのか、前後の脈絡なく突然、戦争中の話しが出たりしましたが、
「How is Marcos?」と、スクールのアメリカ人講師のことを訊いて
くれました。Oさんに英語を教えていて、記憶や学習の不思議さと
面白さを教えて貰うことが多かったです。「退院したら。また英語
を教えてください。」と頼まれ、「分かりました。Oさんのレッスン
時間には他のレッスンをいれずに、待っていますから、退院したら、
また教室へ来てください。」と言って、病院を後にしましたが、
教えることよりも教わることの多い、Oさんとのレッスンを再開
できることを願っています。語学の講師は教えるだけでなく、
多くのことを生徒から学びます。特に人生経験の豊かな生徒に
語学を教えることは、楽しいと同時に勉強になります。