外国人講師の住居探し

新任のジェニファー先生の住居探しのために、最近、知り合いの
不動産屋を二軒回りました。何故、知り合いの不動産屋さんを通して

アパート探しをするのかというと、外国人にアパートを貸してくれない
大家さんがたくさんいるからです。それで外国人に貸してくれる

可能性のある物件のみを見学して、不動産屋さんに交渉してもらう
のです。そのような事情で、外国人講師の住居探しは毎回、困難が

伴うのですが、今回も、私が保証人になっているにも拘らず、
ジェニファーが最も気に入ったマンションには、彼女が外国人

であるという理由だけで結局入居できず、彼女は2番目に気に
入った物件を選択しなければなりませんでした。彼女に「最も気に

入った物件は、家主が外国人であるという理由で断って来た」
と告げると、彼女はとてもがっかりした様子で、気の毒でした。

外国で生活する場合に最も大切なことが三つあります。一つは
健康であること。二つは生活するお金があること。そして三つは

適切な住居があることです。ジェニファーは日本人ではありませんが、
日本に住んで税金を払っている市民として、日本国憲法の第14条

にある「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、
性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会関係

において、さべつされない。」という規定に家主の理解がないことが
残念です。真の国際化はこのような日常生活に関わることから始め

なければ、単なる掛け声だけになると思います。私もフランスで
一外国人として過ごした経験から、あなたの気持ちが分かります。

ジェニファー先生、元気を出して、これから日本で楽しく働き生活
してください。あなたが英語を教える日本人は素敵な人たちばかり
ですから。

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