語学スクールを長年経営し、自らも多くの生徒たちに
英語やフランス語を教えていると、どのような生徒が
速く上達するか、またどのような生徒がなかなか上達
しないかが分かるようになってきます。それで今回は、
どのような生徒が外国語が速く上達するのか、書いて
みたいと思います。
1.仕事や留学のために外国語習得の必要に迫られて
いる生徒
「必要は発明の母」ではありませんが、「必要は
外国語習得の大きな味方」です。なぜなら必要は
学習の大きな動機付けになりますし、教室以外の
場所で、実際に外国語を使う必要が生じますので、
それ自体が大変有効な学習となります。
2.オープンマインドでユーモア心のある生徒
完璧な人間がいないように、完璧に外国語を駆使
できる外国語学習者もおりません。しかしその
未熟な外国語能力にも拘らず、自らを表現しよう
と試みる学習者は上達が早いです。文法の間違い
や表現の拙さを心配して寡黙になるのではなく、
5歳児の言語能力しかないのなら、5歳児の心の
柔軟さを持って自らをオープンに出来る生徒や、
外国語習得過程における自らの間違いや失敗を
笑える生徒は上達します。
3.完璧な正確さや理解を求めない生徒
発音や文法が完璧でないと納得しない生徒が
いますが、そのような生徒は余り上達しません。
発音や文法の正しさや完璧な理解よりも、心が
通じること、言わんとしたことが僅かでも伝わ
ったり、あるいは理解できたら上出来だと思っ
て、学習を先に進める生徒は上達します。
何故ならその方が楽しく学習できるからです。
3.3週間と3ヶ月間の法則を実行できる初心者
外国語学習を始めてから最初の3週間は、
少なくても毎日1・2時間の学習が必要です。
そしてその後の3ヶ月間は、可能なら1時間、
それが困難な場合は、たとえ短時間でも毎日
学習する時間を持ちます。そうするとあなた
の外国語学習への旅も上手に離陸したことに
なります。