小学高学年や中学生になると英会話を辞めて塾に行く生徒たち

せっかく何年もかけて英語の基礎を築いて来たのに、小学4・5
年生になると、中学受験のために英会話を辞めていく生徒や、

中学生になると高校受験のために塾に通いだし、これまた英会話
を辞めて行く生徒たちが毎年います。子供たちの特性を生かして

ようやく身に付けた素晴らしい発音やイントネーション、それらを
使って、いよいよこれから英語をコミュニケーションの手段として、

実際に運用する訓練が本格的に始まろうとする時期であるだけに、
私は本当に残念です。将来、必要だと分かっていても、今すぐ

には必要でない英会話よりも、目先の受験が優先されるのです。
しかもそれらの子供たちの多くが能力的に大変優秀であるだけに、

さらに残念な感じがします。年端の行かない小学生たちが夜の
10時過ぎまで塾で学習し、日曜にはテストを受ける。このような

日々を2年も続ける。いや最近では中学受験の準備を小学5年生
で始めては遅いと、4年生から塾通いが始まっています。この

子供たちの将来が心配です。子供の時代に仲間と遊ぶ豊かな時間や、
年齢の異なった人々と交わる均質でない人間関係を経験しなかった

子供たちが、将来、大人になって創造な仕事が出来るはずがあり
ません。日本の子供たちが大人になって、知識だけでは解決しない

様々な問題に満ちている世界で、しかもますますグローバル化が
進んでいく世界で、頭でっかちの彼らが、これからどのようにして

やっていくのかと心配になるのは私だけでしょうか。

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