教え上手な語学教師
今日のコラムは語学教師について書きます。私自身、英語・
フランス語・日本語を教えて16年になりますが、それ以前に
生徒として多くの語学教師に教わりました。それで今日の
コラムでは、優れた語学教師の資質について考えてみます。
まず優れた語学教師とは、教える言語や教授法についての豊かな
知識や技量があることが第一条件です。これは語学教師に限らず、
人に教える立場に立つ者には当然求められることです。それで
その教える言語についての豊かな知識技量があることは前提として、
他に語学教師に求められる最も大切なことは、これは語学教師に
限らずどんな教師にも言えることですが、その教師の人間性では
ないでしょうか。生徒がその先生から学びたくなるような教師、
どんなに忙しくてもレッスンを休みたくない教師、それが良い
理想的な教師だと思います。もっと具体的に言えば、話が面白く
笑わせることが出来ること(ユーモアは大変大切で、生徒をひき
つけるための教師の最大の武器でもあります)と、学ぶ生徒の
立場に立って物事を見たり考えたり出来ることだと思います。
そして生徒の向上心に劣らず、自らも教師として向上しようと、
日々努力する教師は優れた教師です。生徒とコミュニケーション
をとろうとしない教師、或いは取ることが出来ない教師は、これは
百害あって一利もありません。あの教師に学ぶためもっと勉強しようと
生徒が考えるような教師、それが理想の教師ではないでしょうか。
理想の教師にはなかなか出会えませんが、あなたが真剣に学びたいと
思って努力している生徒なら、あなたを刺激してくれる教師にきっと
出会えると思います。一人でも多くの生徒がそのような優れた教師
に出会えることを希望しています。語学スクールの経営者として、
私の仕事の最も重要な役割が、優れた語学教師を採用することです。
これは中々困難なことですが、常に努力しています。時には神頼みで、
「いい教師が採用できますように!」と願ったりしています。