文法を学ぶと英語習得が楽になる
足を骨折した人は手術後リハビリテーションが必要になります。リハビリをしなければそのまま歩けなくなってしまうからです。元の元気な体になるためにはリハビリでは歩くことが大切ですが、
そのままでは歩けません。それで足への負担を軽くしながら運動するために松葉杖や平行棒を使うのです。そしてその訓練の成果で足が丈夫になったら松葉杖などの補助具なしに歩行訓練を続け、
そして日常生活に戻っていきます。英語学習における文法の知識もこの松葉杖と同じような役割を果たします。母国語なら特に話し言葉の習得に意識した文法の学習はあまり必要ではありません。
しかし外国語である英語を日本に居ながら習得するには、文法の知識が大いに役立ちます。文法知識を使いながら英語を使い続けると、文法の知識を意識せずに英語を聴き・話し・読み・書けるようになります。
しかし文法を学ぶだけでそれを運用する実践の機会を持たなくてはこれもダメです。また文法を学ばずに英語を使おうとしても中々上達しません。理想的な英語習得法は自らが外国語として英語学び
習得した日本人の先生(しかも英語以外の外国語も習得している先生)に英語の文法を習い、それから外国人の先生とその学んだ知識を運用する訓練を行う、そのような学んで使う英語学習法です。
祷 治満
