私の英語教授法

習得したい外国語が母国語として使われている外国で言葉を習得するのではなく、自国にいながら外国語を習得する、その方法について記します。

外国語習得の方法はスポーツや楽器の演奏技術の習得方法と基本的には同じだと私は考えます。つまり知識を得るだけでは外国語は使えるようにはならないのです。

例えばスキーが出来るようになるためにスキー場に行く前に、スキーの教本を読んで家で勉強します。教本には図解入りで「足を八の字に広げてボーゲンでS字に滑ってください」

と書いてあります。しかしこれを理解したからと言って直ぐに滑れるようになるわけでありません。実際にスキー場に行って学んだそれら知識を使いながら実践し、何度も転びながら身体が

覚えなければスキーを滑れるようにはなりません。外国語の習得もこれと同じ過程を経なければ習得できません。単語や文法知識を習い覚えるだけでは外国語は使えるようにはなりません。

学んだ知識を自ら何度も何度も使わなければ外国語は使えるようにはならないのです。そのようにして学んだ知識を実際に使う過程で沢山間違うことは、当たり前のことで、

転ばないでスキーを滑れるようになったスキーヤーがいないのと同じです。学習過程で間違わずに外国語を習得できるようになった生徒は何処にもいません。このような外国語教授理論に基づき、私は

生徒たちには学ぶだけではなく、学んだ知識を積極的に使うことを求めます。そのため私のレッスンでは学んだ知識を使うことに消極的な生徒や、間違うことを恥ずかしいと思う生徒は伸びません。

「No pain, no muscle!」と云う西洋の格言がありますが、英語習得にもこの格言が当てはまります。英語を話すための口の筋肉、舌の筋肉、顔の表情筋、そして脳の筋肉を鍛えることが大切です。

つまりより多く英語を聴き・話し・聞き・読み・書くことを繰り返し行うことにより、脳内の言語野に回路ができ、その回路が繋がっていくのです。これが私の確実に上達する効果的な英語教授法です。

それにもう一つ大切なことは、この語学の訓練を自らの興味と関心に引き付けて行い、楽しくやることが大切です。

祷 治満

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