私たちの脳は、ありのままの世界を認識しているわけ
ではなく、自己中心的な思いによって、自らに都合の良
いように世界をゆがめて認識しています。それが「あば
たもえくぼ」であり、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」の
心理なのです。また、日照り続きで長い間、雨を待って
いた農家の方には、久しぶりの雨は待ちに待った「慈雨
の雨」ですが、戸外でのスポーツイベントの選手や主催
者には、大会を台無しにする「憎き雨」となります。
それでは辛いと思われがちな外国語学習を脳が喜ぶ
ようにやるにはどうしたらよいか、考えて見ます。
1.自分が好きな国や興味のある国の外国語を選ぶ
こと。「好きこそ物の上手なれ」ですので、
これは説明は要らないと思います。
2.自分が好きな先生に習うこと。これは、教え方
が上手でも、知識が豊かでも、ユーモアが合っ
て楽しいでも、はたまた先生が美人で若いでも、
何でも構いません。この先生のためなら予習
復習が苦にならないなら、あとは生徒個人の
好みです。
3.最初の3ヶ月集中して学習します。外国語学習
も飛行と同じです。初めの離陸が一番難しいの
です。特に初心者は脳が喜ぶ上達感がなかなか
得られませんので、上達感が得られないと苦痛
が増してきます。これが外国語学習の初心者が
しばしば陥る「私は語学の才能が無いんだ」と
考えて、学習を中断する失敗の陥穽なのです。
この陥穽を避けるために、少なくても最初の
3ヶ月間は毎日、学習しましょう。そしたら
上達が感じられ、先が見えてきます。
4.授業料を払いましょう。これは私がスクールを
経営しているから言っているのではなく、お金
を使っているんだから、それに見合うものを身
に付けなくては損だと、考えて欲しいのです。
これは心理療法でのカウンセリングでも同じ
ことで、治療費を貰わないボランティアの
カウンセリングでは治療の効果が上がらない
ことが判明しています。
5.自分の好きなことと関連付けて学びましょう。
これは恋人の母国語を学ぶときに成功する
パターンですが、自分の趣味や好きなスポーツ
に関わることによって、学習と意識せずに、
外国語を習得する方法です。
6.必要に迫られる。仕事でも留学でも何でも
構いませんが、外国語を使わなければなら
ない状況に自分を置くことです。これは必ず
しも「脳が喜ぶ学習法」ではありませんが、
どうしても必要に迫られたら脳は自己暗示
にかけても学習していきます。
他にも「脳が喜ぶ外国語学習」がありますが、皆さん
も自分の脳が喜ぶ学習法を試してみてください