英会話講師と日本語講師
日本で英語を教えているネイティブ英会話講師はどのような人たちなのでしょうか。大変残念なことにそのほとんどは外国人に英語を教える知識や技術を持っておらず、
ただネイティブだということだけで日本で英語を教えています。これはおかしなことです。単純に日本語講師のケースを考えてみればそのおかしさがよく分かると思います。
あなたは日本人ですので日本語のネイティブです。それでは明日から日本語を学びたい外国人に日本語を教えることが出来ますか。例えば「桃太郎」という昔話がありますが、それを例に説明したいと思います。
昔々、あるところにおじいさんとおばあさん( )いました。お爺さん( )山へ柴刈りに、おばあさん( )川に洗濯に行きました。
日本語の主語には「が」か「は」が付くのですが、日本人なら誰でも間違い無く上記の「桃太郎」の話では最初の( )に「が」を入れ、2番目の( )に「は」入れます。
しかし何故そうなるのか、「は」と「が」を入れ替えてはいけないのか、その理由を説明できるでしょうか。あなたは日本語を学びたい外国人とお喋りはできます。
しかし日本語教授の知識や技術なしに日本語を教える事が出来るでしょうか。日本語を外国人に教えるためには、日本語養成講座」を終了するか、「日本語教育能力検定試験」に合格するか、
又は大学で日本語教育を専攻して国家資格を取る必要があります。これと同じことが言えます。ノンネイティブに英語を教える教授法を身に付けていない英語ネイティブスピ―カーは、
英語でチャットはできても英語を教えることはできないのです。残念なことに日本にはしっかりした英語教授法を身に付けていないネイティブ英語教師が余りにも多いのです。
バイリンガルセンターでは外国人講師に日本人の生徒に英語を教えるための訓練を繰り返し行っており、外国人講師たちの人間性と共に彼彼女たちの教授技量の向上がとても大切だと考えております。
祷 治満