新TOEICテスト
英語によるコミュニケーション能力を評価するテストTOEIC
が1979年に実施されてから、今回、初めてテスト形式のリニュ
ーアルが行われます。新形式でのTOEICテストは、2006年
5月28日の第122回公開テストより実施されます。また、
各実施団体の都合に合わせて随時行うことが出来る、団体特別
受験制度IPテストにおいては、2007年度以降に新形式の導入
が予定されています。それで今回は、新TOEICでの大きな変更点
について書きます。参考にしてください。
リスニングセクション
1.PART1の写真描写問題が20問から10問に減ります。
2.PART2「応答問題」は設問数、内容とも変更はありません。
3.PART3の「会話問題」は、会話を聞いて設問1問に答えるという
のが現行の内容であるのに対して、新TOEICでは、まず会話が長く
なり、しかも設問が3問になります。つまり長めの会話を10セット
聞いて、30の設問に答えることになります。しかも、読まれる
英文に長文のものが加わります。
4.アメリカ英語に加え、英国・カナダ・オーストラリア(ニュージー
ランドを含む)発音も、それぞれ各25%の割合で使われます。
リーディングセクション
1.PART6の誤文訂正問題がなくなります。
2.長文穴埋め問題が新設されます。
3.読解問題で二つの文書を読んで答える問題が新設されます。
以上ですが、問題はこれまで同様に、リスニングセクション
(45分・100問)とリーディングセクション(75分・100問)
で構成され、スコアもトータル10点〜990点で表示されます。
これらの変更点から見えるのは、実際の場面で必要とされる、
様々な状況下でのより実践的な英語力が求められているという
ことです。スコアを上げるためには、机に向っての受験のための
勉強よりも、英文メールを書いたり、雑誌や新聞を毎日読んだり、
ラジオ・テレビ・インターネットで情報を仕入れたりして、日々
の生活の中で英語を使っていくことが大切だと思います。
TOEICの点数は、就職する際や昇進や海外転勤の機会に何点
以上と点数を求められると思いますが、大切なことは求められて
いる点数を取ることを、義務だから頑張ろうと考えるよりも、
楽しんで学習をすることです。その方が語学力も付き、より効果的
です。