2004年をふり返って
このコラムが今年、最後の号となります。それで今回は、この
1年をふり返ってみたいと思います。
まず世界的に見たら、やはりイラク戦争の長期化と泥沼化でしょうか。
ブッシュ政権は、なにがなんでも来年1月の選挙を成功させて、戦争を
終わらせたいようですが、余り楽観は出来ません。一方、2002年に
通貨統合を成し遂げたヨーロッパは、2004年5月1日にポーランド・
ハンガリー・チェコ・スロヴァキア・スロヴェニア、バルト3国の
エストニア・ラトヴィア・リトアニア・南キプロス・マルタの10カ国
を加え25カ国となり、着実に存在感を増しています。ユーローの価値
がドルに対して高くなってきていますので、今冬はヨーロッパからの
買い物客で、アメリカは賑わっているそうです。そういう記事が新聞
に出ていました。
さて私たちの日本ですが、次々にやって来た台風や地震など自然
災害の多い年でした。また、幼い子供たちを初めとした弱者が残虐
な被害者となる事件が後を絶ちませんでした。明治維新や第二次
世界大戦後の大きな社会的混乱変革期でもないのに、何か日本人
全体が一般的に落ち着かない様子に感じられたのは私だけでしょうか。
或いは、2004年は大きな変革の入り口だったと後年、評価される年に
なるのでしょうか。これから私たちの社会がどの方向に進んでいく
のか分かりませんが、私個人は変わるものと変わらぬものをしっかり
見極め、基本的には変わらぬものを大切にしながら、変わるものにも
柔軟に対応していきたいと希望しております。口で言うほど易しい
ことではありませんが。
さてさて、スクールの方ですが、生徒数はこの1年、若干増えました。
生徒の皆さんと講師の先生方に大変感謝しております。なかでも仕事
で英語が必要だという大人の生徒が増えてきました。これも散々言われ
ているグローバル化の影響でしょうか。そしてやはり今年の特徴は、
1度このコラムでも取り上げましたが、「韓流」による韓国語学習者の
増加でしょうか。何と言っても韓国はお隣の国ですから、今後益々、
日韓の一般市民による素敵な交流が広がることを期待しています。
隣人を大切にせずに、遠来の客のみを大切にするというのは自己
の浅薄性と自信のなさの表明ですから。また、昨年の81歳の男性
の入会に続いて、今年は79歳の女性が英語を本当のABCから学び
始められました。81歳の男性の生徒は、元気に週2回のレッスンを
現在も続けております。これらも今年の嬉しいニュースの1つです。
最後に、私の拙いコラムを読んでくださり有り難うございました。