AI時代の英語
私たち人類は約1万年前に狩猟採集社会から農耕社会に移り、18世紀の産業革命を経て現在AI社会を迎えつつあります。これらは社会の大きな変革ですが、狩猟採集社会から農耕社会へ移行するのに
数万年掛かっております。農耕社会から産業革命が起こり、大量生産・産業社会になるまで1万年余り掛かっております。それからコンピューターが生まれ、インターネットが生まれ、数十年でAI社会が実現しそうです。
ではこの時代に世界共通語としての英語の習得は必要でしょうか。外国での買い物やレストランでの注文程度の英語なら、現在でもスマートフォーンやタブレットで十分間に合うでしょう。
しかし生成AIでもできないことは何でしょうか。母国語と英語を使って広く深い教養を身に付け、政治・産業・学術・教育に関わって世界中で自らの意見を発信していくには、どうしても高いレベルの
英語力が必要なのです。次のようなエピソードがあります。日本の外務大臣が外交交渉でソビエト(ロシアになる前の時代)に出かけた時のことです。大臣が「そんなこと臍でお茶を沸かすわ」
と発言したそうです。高等教育を受け外交官試験に合格した外務省の優秀な通訳は、言葉通り臍でお茶を沸かすと通訳してしまったのです「Boil tea with your belly button」。私はロシア語
を知らないので英語で直訳しますが、これでは外交交渉はうまくいきません。今日のグロバル社会の中で求められる英語とは学校での英語の成績の為の英語で、高校大学入試の為の英語でもなく、
広い視野と深い教養・知識に裏打ちされた、しかもユーモア溢れる英語ではないでしょうか。一流の仕事をするにはそのような人間力と英語力が求められます。私たちはそのような日本人を育成するスクールでありたいと願い、日々努力しております。
祷 治満
