私たちのスクールには現在、2人のアメリカ人専任講師がいます。
一人は3年目になるカリフォルニア出身のマーカス先生で、もう

一人は2年目になるサラ先生です。1990年にスクールを創設して
以来、この15年間で時間講師も含めて29名の外国人講師が私

たちのスクールで英語を教えています。そしてこの間、採用の
ために面接した外国人講師の数は300名を下らないと思います。

この経験から言えることは、残念なことですが、英語を外国人に
教えることを自らの専門の職業だと考えている外国人講師は、

大変稀だということです。多くは単にネイティブだからという
理由で、訓練も受けずに英語を教えています。これは少し変な

ことです。考えてみればすぐ分かると思いますが、私たち日本人に、
あなたはネイティブだから明日から日本語を外国人の生徒に教え

なさいと言われ、教え始めることと同じことです。何の学習も
訓練もなく、そんなことは不可能です。例えば「は」と「が」の

違いを一般の日本人は日本語を学んでいる外国人に教えることは
できません。使えても教える知識がありません。日本語教師に

なるためには、普通2千時間の学習を必要とします。ということは、
言葉を話せるということと、その言葉を教えることができるという

こととは全く別のことということになります。しかし日本の英会話
の業界では、この変なことが広く行われています。もちろんきちん

とした知識技能を持っている先生や、講師にしっかり訓練を行って
から授業をさせるスクールもありますが、残念なことにそれは少数

です。また、教授法や言語学の知識技能の習得としては、あまり
多くを期待できませんが、外国人に英語を教える資格である、

TESOLやTEFLを日本に来る以前に取得したり、日本で英語教師
になった後で、それらの資格を取る外国人講師たちは、たとえ職を

得ることが目的としても、まだ少しはいい部類の教師に入ると思
います。多くは海外生活をすることが目的で日本にやってきます

から、講師たちの多くは1・2年で帰国します。中には日本での
生活が気に入り、最初の1・2年の日本滞在の予定が2・3年に

なる人もいますが、多くは日本で英会話講師としてキャリアを積
もうとは考えていませんから数年で帰国していきます。また、

このような現状に関しては、英会話スクールの方にも問題があり
ます。日本で働く外国人講師の給料はだいたい25万〜30万円

です。この金額は、大学を卒業したばかりの何の社会的経験もない
20代前半の外国人講師にとっては、大変魅力的ですが、このまま

続けて30歳・40歳になってもこの先の展望はあまり開けません。
スクールの側も出来れば、給料の安い若い講師を採用したがる

傾向にあります。また、スクールとしても1・2年で辞めていく
講師に、多大の費用と時間をかけて教授法や言語学の知識技能を

教授することもなかなかできません。それでは私は採用の際、
どのようにして良い外国人講師を見つけ、採用するかと言いますと、

経験が無いか或いは浅い候補者は、性格や人間性の良さをまず見ます。
外国語に関心があり、教授法それに日本の文化や言葉を学ぼうと

いう意欲のある講師は、良い講師になる大きな可能性を持っています。
そして少なくとも3年以上日本に滞在する予定でいるのかも確認

します。多くの面接者の中から将来良い教師になる可能性のある
講師を見つけて採用し、私たちの教授法を時間を掛けて訓練して、

教授法を身につけてもらいます。そのためにも出来る限り私たちは
専任の講師を雇用します。成長していく生徒は、教師として成長

していく講師から多くのものを学んでいきます。皆さんが素敵な
講師に出会って、語学を楽しく学ばれることを希望します。