「冬のソナタ」「シュリ」「シルミド」などの韓国テレビドラマや
映画をきっかけに、韓国の女優や俳優たちが、日本女性を中心に
大人気となって火がついた韓国ブーム。

この韓国大衆文化ブームのことを中国語で「韓流(ハンリュウ)」
と言い、日本でもマスコミを中心にこの言葉が定着してきているようだ。

最近は、このブームに旅行社が目をつけ、韓国ドラマのロケ地巡りの
ツアーが大人気だという記事が、先日の新聞にも出ていました。

 それでは、語学スクールにおける韓国語学習熱はどうなのか。
今日は、そのことについて書きます。

確かに、韓国語を学びたいと言う生徒が増えてきました。これは
2002年の日韓共催ワールドカップの折には、見られなかった現象です。

スクールを始めた1990年から韓国語クラスを設けていますが、これまで
生徒はほとんどが韓国と取引のあるビジネスマンか、在日の方々でした。

クラスの数も少なく、生徒も常に一人か二人で、グループレッスン
でも個人レッスンのような形になり、経営的には苦しかったです。

しかしこの夏、一人の主婦が教室を訪ねてこられました。そして
遠慮がちに彼女は、「あの….外国語習ったこと無いんですけど、
韓国語学べますか。」と、訊いて来ました。

そこで彼女といろいろ話をしたところ、彼女は韓国のドラマを観て、
いいなと思って、韓国を学べる場所を探したそうです。

このような映画やドラマを観て、憧れて語学を学びたいと思う現象は、
これまで、フランス語や英語ではありましたが、韓国語では初めてでした。
近くて遠い日韓関係が、新しい段階に入ったんだなと思いました。

私のスクールでも9月から一挙に「初級クラス」が二クラスも同時に
始まりました。かってなかった出来事です。
 
 学習面から見ても日本語に最も近い韓国語は、日本人にとって
学びやすい言語だと思います。言語構造的にも単語においても
大変似ています。

1990年のスクール設立以来、この15年間、他の外国語では学習言語を
習得できず、残念ながら中途で諦める生徒さんもいましたが、韓国語
に関しては中途脱落者は、いまだ一人もいません。

個人差はありますが、1年ほどの学習で基礎的な会話が出来るように
なります。

そして地理的に近い国ですから、時間的にも経済的にも、時には国内旅行
よりも安価に訪れることが出来ます。これも韓国語学習が日本人学習者に
とって有利な点です。

 最後に一言。韓国の若い人達の日本に対する意識も変わりつつありますが、
彼らは近現代の歴史を学んでいますので、やはり日本人もある程度は歴史を
知っていた方がいいと思います。

そして、韓国の年配の方々は、実際の日本との関係で多くの苦労をなさって
きています。たとえ話さなくても日本語を知っている人も多いです。
それが何故なのか。そのことも知っていたほうがいいと思います。

それからもうひとつ日本との大きな違いは、韓国には男子は19歳から29歳
までの間に2年2ヶ月から2年6ヶ月間兵役を務めなければならない徴兵制度
があるということです。

このように違いもありますが、似ている点もあります。相互理解を深めるには、
好きから始めて、少しずつ相手と自分を知るようになることが大切ではない
でしょうか。それは語学の習得・習熟のためにも大切なことです。