世界共通語としての英語

 これはまだインターネットも無かった古い時代の話ですが、40数年前私はフランスに6年ほど住んでいました。その滞在中、休みを利用してヨーロッパ各国を十数か国旅行していたのですが、

オランダを除いてヨーロッパの国々では一般の人々には英語はあまり通じませんでした。それでドイツ人の友人に「オランダ人はバスの運転手から小売店の店主まで、なぜみな英語が話せるのか」

と訊いてみました。「それはオランダは小さな国だし人口も少ないので、貿易で食べていかなければならないから、子供の時からテレビ放送はほとんど英語で見ているから」だと言うのが彼女の答えでした。

当時フランスでは年寄りはもちろん若い人もあまり英語は話せませんでした。しかし今ではヨーロッパの政治家や経済人で英語が話せない人はいません。フランスの大統領のマクロン氏も

ウクライナのゼレンスキー氏も英語を話します。それは自国民だけに話しかけるのでは十分でなく、世界中の人々に自らの意見や考えを表明し訴える必要があるからです。

東南アジアで働く日本人ビジネスパーソンンたちは、たとえ日本資本の会社でも、現地の従業員と一緒に仕事をするためには英語が必要です。これは政治家や経済人だけではありません。

海外で活躍する日本人スポーツ選手も同様です。英語が出来るということは自らの活躍する場所を世界中どこにでも求めることが出来ると言うことを意味します。私たちはそういう21世紀の時代に生きています。

             祷 治満