多くの子供を持つ親は、中学・高校と6年間も英語を学んだのに、
使える英語を習得できなかった。それなら言葉を学ぶ天才である
幼時期から英語を学んだら、苦労せずに英語を習得できるのでは
ないかと考え、子供たちを英会話スクールに通わせます。確かに
子供たちは英語のリズムやイントネーション、そしてLやRの
発音などは苦無く上手にネイティブ講師を真似ていきます。
そしてネイティブに近い発音で、数を数えたり、動物や果物の
名前を言ったり、英語の歌を歌ったりします。それはそれで大変
素晴らしいことですが、だからと言って、コミュニケーションの
手段として英語を使って相手を説得したり、相手の気持ちや考え
に共感したり出来るわけではありません。幼児から小学校低学年
までは、英語の環境の中に居ることが楽しいと言う経験をたくさん
持つことが大切だと思います。そして個人差はありますが小学4・
5年生になるまでには英文を読めるリーディング力を付けさせて
あげることが大切になります。日常の中に英語を使う環境が無く、
週1・2回の教室のレッスンだけで英語を習得することは不可能
なので、教室でのレッスン以外に、お家で生徒たちが英語に触れ
るためには、どうしてもリーディング能力の習得が不可欠です。
そして英語を学び使うことが楽しく、しかも英語を使うことが自分
の世界を広く豊かにしてくれるという経験を、中学に入るまでに
十分した生徒は、中学・高校時代にコミュニケーションの手段
として「使える英語」を習得するために、スポーツや楽器の練習
と同じぐらいの時間を掛け、しかも楽しく情熱を持って取り組んで
いくでしょう。そしたら高校卒業までに、確実に高いレベルの
「使える英語」が習得できます。大切なことは、継続すること、
楽しむこと、そして目標を持つことです。