英語能力が求められている社会
英会話スクールを運営して17年になりますが、現在、どのような
大人の生徒たちが英語を学んでいるのか、それについて今日は書きます。
1990年代までは、大人の生徒のクラスの大半は、20代から30代
前半のOLや子育てを終えた50代から60代の女性たちでした。
彼女たちが英会話を学ぶ理由やきっかけは、年に1・2回海外
旅行に行き、その際英会話が出来た方が楽しい旅行が出来ると
言うことでした。しかし2000年に入って、英会話を学習したい
という生徒の層や、目的が変わってきました。それはどのように
変わってきたかと言うと、英会話の学習がそれまでの海外旅行や
教養と言うような個人的な趣味から、仕事で必要だからとなって
きたのです。生徒の年齢も、それまでスクールには余り見かけ
なかった30代から40代・50台の男性に広がってきました。
もちろんそれら男性に混ざって仕事で使う目的で英会話を学ぶ
女性たちもいますが、私たちのスクールでは男性の生徒の比重が
これまでよりも高まってきました。その生徒たちは専門分野の
技術知識を持ち、そのエキスパートとして、これまで10年・
20年と自分の専門分野で活躍してきた人々です。もちろん親会社
が外資系になったから英語が緊急にどうしても必要になったと
言うケースもありますが、多くは英語が出来ればこれまでやってきた
自分の専門性がもっと生かされると考えている人々です。学習を
始める時点では彼らの英語力はとても低いのですが、学ぶ態度は
真剣です。私たちスクールの方も、これらの生徒の要望に応える
ために、より効果的な教授法を開発したり、または少なくても
初心者の学習の滑り出しが旨くいくために、バイリンガル日本人
講師と外国人講師の連携した協力も欠かせないものと考え、可能な
限りオーダーメイドのレッスンカリキュラムを一人ひとりの生徒
に組めるようにしています。そして私が何よりも嬉しいのは、全く
の初心者だった生徒が、その後の努力の甲斐あって、ネイティブの
講師と楽しそうに会話しているのを見るときです。